オンリー・ミー 私だけを 三谷幸喜
三谷幸喜初のエッセイ集。
これが抜群に面白い。どの項をとっても面白くないものはないのだ。
ということは、どこから読んでも笑えるのである。
初めの部分の文章には、三十一歳のこの僕が、などとでてくるが、
仕事に乗りに乗っている若手人気脚本家が、自分のことを中心に
その生い立ち、これまで経験したエピソードなどを語る。
コメディの脚本づくりに呻吟する中で、ユニークな話が次々とでてくるわ、
でてくるわ。
- 作者: 三谷幸喜
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1997/04/01
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (92件) を見る
いくつものアイディアが不採用となっていると思うのだが、
その中には、脚本の中では使えなかったが、エッセイの題材として
適しているものも多くあるのかもしれない。
かなり昔、ショートショートの神様、星新一の「きまぐれ星のメモ」という
エッセイを読んでその面白さにびっくりしたことがあるが、何か同じような
状況を感じる。
- 作者: 星新一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 1971/05
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (6件) を見る