「談志が死んだ」 立川談四楼

立川流創設の引き金となった高弟、立川談四楼が談志逝去にあたっての談志への思いを綴った。
「赤めだか」の談春や「雨ン中の、らくだ」の志らくとは違う思いが伝わってくる。40年もたつと弟子でなく親子になっちまうと言い、
「このオヤジ、総領を始めとするセガレたちの不甲斐なさに腹を立ててる。セガレたちも面目ねえと思ってるんだよ。だから黙ってりゃいいのにこのオヤジ、弁が立つし親子だから遠慮がねえ、ガガッとくるよ。セガレだってヘイヘイ精進いたしますなんて言わねえ。んなことはわかってらあってなもんさ。親子ってそういうもんだろ。」
談志の思い出が心に迫る。

談志が死んだ (新潮文庫)

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