牛への道 宮沢章夫

脱力エッセイとあり、電車の中で吹き出してしまうので注意とあったが、それほどの過激な笑いではなく、思わずにやりとしてしまうという面白エッセイだ。
冗談なのか、真剣なのかわからない調子の文章がめっぽう面白い。
禅の悟りへの道を牛を題材にあらわした「十牛図」というのがあるが、やはり、それを連想させる。犬をみる日々の話から始まるが、牛への道とは・・・考えすぎだろうか。

牛への道 (新潮文庫)

牛への道 (新潮文庫)