ショーケン 萩原健一

ショーケン萩原健一の自叙伝。坪内祐三福田和也の両氏が「ショーケン」はいいと対談で話していたので、読んでみたのだが、とても面白かった。
テンプターズ解散後、1983年大麻取締法違反による逮捕、2005年恐喝未遂による逮捕と、これまで3度のどん底を味わったという57歳(2007年)の人生が率直な語り口で振り返られる。
「前略おふくろ様」のサブから役者として注目してみていたのだが、「勝海舟」の岡田以蔵役のときが24歳、「影武者」の勝頼役をやったのが30歳だったとは思わなかった(もっと年上のベテランにみえた)。豊かな才能のみで、多くの役者をすっとばして存在感を出していたのかと思っていたが、仕事への並々ならぬ熱意と妥協をしない取り組み姿勢には驚いた。
映画「ブラックレイン」の企画に、最初ショーケンが入っていたことなど、興味深い話も随所にでてくる。

ショーケン

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