アー・ユー・ハッピー? 矢沢永吉
五十一歳になった矢沢永吉が「しあわせ」について語る。
熱い肉声がそのまま聞こえてくるようだ。
「成りあがり」は壮大な予告編だったと裏表紙にある。
あの糸井重里編集の「成りあがり」は、鮮烈だった。
矢沢のファンだけでなく多くの若者の心をとらえたメッセージだった。
どこかの雑誌の質問に坂東玉三郎も愛読書にあげていたっけ。
夜汽車にのって、東京へ出て、サクセスを目指し、勝ち取った二十八の男の肉声に圧倒された。
新装版 矢沢永吉激論集 成りあがり How to be BIG (角川文庫)
- 作者: 矢沢永吉,稲越功一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/04/24
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矢沢は、より自然に自分をだして、その魅力は何倍にも大きくなっている。
その闘う姿勢、自立への強い意志、自分の音楽のクォリティを追求する姿勢
は健在で、裏切り、離婚と再婚、海外進出等、これまでの
軌跡が、率直な口調で語られていく。
矢沢永吉という人間のたまらない魅力はどこから来るのだろう。
自分をみつめ、包み隠すことなく率直に思いを告げているところが
胸に響いてくるのか。
「神様は、オレが成功したら全部くれるといったのに、なんでオレはいまこんなにハッピー
じゃないんだ。苦しいよ。オレは幸せになりたい」
キャロル解散のころの思いとしてでてくるこのフレーズはストレートに胸を打つ。
- 作者: 矢沢永吉,有賀幹夫
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