カディスの赤い星 逢坂剛

PRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある日本人ギタリストを探してくれと頼まれる。 男の名はサントス、20年前スペインの有名なギター製作者ホセ・ラモスを訪ねたという。 わずかな手掛りをもとに、漆田は、 サントス探索とともに、ダイヤが埋められたギター「カディスの赤い星」を追ってスペインに渡る。ラモスの孫娘フローラの属する 反体制過激集団FRAPのフランコ総統暗殺計画に巻きこまれ、ライバル会社の理沙代とは恋におち、物語は急転回をみせていく。スペイン内戦時の秘密を軸に、日本とスペインを舞台に描かれた国際冒険小説。逢坂剛の実質的な処女作にして、第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回冒険小説協会大賞を受賞した傑作サスペンスだ。

新装版  カディスの赤い星(上) (講談社文庫)

新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫)

新装版  カディスの赤い星(下) (講談社文庫)

新装版 カディスの赤い星(下) (講談社文庫)