私の身体は頭がいい 内田樹

フランス現代思想を専門とする内田樹教授の身体論をあつめたアンソロジーだ。
このひと、合気道多田宏師範の弟子で、合気道六段、居合道三段、杖道三段の
道家でもある。
そのブログは多くの読者から支持されているが、この本もおもしろい。
合気道とは身体感受性を高め、身体を賢くするエクササイズです。
『一を聞いて十を知る賢い身体』をつくること、それが稽古の目的なのであります」
などと、そうだよなあ、だからこそ、はまってしまったのだ、とうなづくフレーズが
随所に出てきてうれしい。
いま、このように、身体と向き合おうとしている人が周りで増えているのを感じる。
閉塞感を突き破るひとつの有力な方向なのではないだろうか。

私の身体は頭がいい (文春文庫)

私の身体は頭がいい (文春文庫)