山手線内回りのゲリラ 先崎学

先崎学八段は米長邦夫永世棋聖の弟子にして、羽生、森内、佐藤康光と同世代だ。
将棋指しでありながら、その小気味よいエッセイに、多くのファンをもつ。
本書は、週刊文春で大好表連載中の「先崎学の浮いたり沈んだり」から
選りすぐりの60篇を収録。
読みやすく引き込まれていくその文章のうまさには、毎回感心させられる。
この人のエッセイはどれも面白くはずれがない。
巨漢の神吉六段とコンビで、テレビにでていた若い頃、その才気あふれて
憎めない言動に、一発でファンになってしまった。