赤めだか 立川談春

立川流ホープ立川談春が、立川談志に弟子入りして前座、二つ目と、修行時代を描く。
談春も文章がうまく、あまりの面白さに引き込まれ、むさぼるように読み進めた。
多くの魅力的な人物が登場するが、もちろん師匠立川談志のキャラクターがダントツで
迫ってくる。
もし、談志の落語を聴いたことがない人が読む場合、ひとり会のCDを1つでも2つでも
聴いてから読むと面白さが倍増するだろう。
こちらは、そこに談志がいて、肉声をきいているような快感とともに読むことができた。
(ああ、こういう言い方するよなあとか)
なんと至福の読書であろうか。
小さん、米朝も登場する。談春の独演会で、談志が小さんに挨拶にいこうとして実現しなかった
下りは切ないなあ。

赤めだか

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