合葬 杉浦日向子

慶応四年・明治元年彰義隊に参加した少年たちの上野戦争の物語。
未経験で、見通しのきかない、一途で揺れ動く心をもてあまし、悩んでいる少年たちが、必ずしも、信念をもって参加したわけでもなく、戦争の中で死んでいく様が、見事に描かれている。静かなトーンで、非常にリアルに迫ってくる。

合葬

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