ダブル・ジョーカー 柳広司

ジョーカー・ゲーム」に続き、「魔王」結城中佐率いる陸軍内スパイ組織D機関の活躍を描くスパイ・ミステリー連作集の第2作。
時代は太平洋戦争開戦前までの昭和初期だ。紹介にスタイリッシュという言葉がつかわれていたが、結城中佐のカリスマ性、冷酷さ、そしてD機関の部下たちからは信頼をうけているであろうそのキャラクターがすばらしい。ストーリーは読みやすいが凝ったつくりになっていて、D機関の登場のさせ方も、作品ごとに違っている。
ダブル・ジョーカーの「柩」では、結城中佐の過去の一部が明らかとなる。

ジョーカー・ゲーム

ジョーカー・ゲーム

ダブル・ジョーカー

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