2010-05-07 弩 下川博 小説 弩(ど)とはボーガンのような武器のこと。 時は南北朝時代、因幡の国の智土師郷(ちはじごう)の物語だ。 子持ちで男やもめの百姓吾輔、鎌倉のそばの称名寺からやってきた光信、 楠木正成の郎党の義平太とその妹小萩らが登場し、前半は村おこしの成功物語で、後半はその村を悪党から守る戦いの物語だ。 ややとっつきにくい出だしだが、時代小説としてはユニークな内容で、どんどん面白くなっていく。 本の雑誌で北上次郎が2009年ベスト1にあげている傑作だ。弩作者: 下川博出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/05/11メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (13件) を見る