麻雀の技術書

今回は、麻雀が好きな人のみが対象となる。
阿佐田哲也は、多くのエンタテインメント小説を書いているが
麻雀の指南書も書いている。
「Aクラス麻雀」と「これがオレの麻雀」だ。
(麻雀秘伝帖はイカサマ技の解説書)
「Aクラス麻雀」では、捨て牌の読みの技術、積もり牌の読み方など、
麻雀を打つ上での基本的な考え方が述べられる。
通常の捨て牌と逆になっている牌に注目し、これには理由があると
指摘したり、非常にわかりやすい。

Aクラス麻雀 (双葉文庫)

Aクラス麻雀 (双葉文庫)

そして、麻雀名人戦で準優勝した実戦譜をまとめた自戦記が「これがオレの麻雀」だ。
最後は、勝ちを後輩の古川凱章に譲ったようにみえる充実の闘牌である。
これがオレの麻雀―麻雀名人戦自戦記 (小学館文庫)

これがオレの麻雀―麻雀名人戦自戦記 (小学館文庫)

「Aクラス麻雀」の内容をさらに具体的に展開しているのが井上康「攻撃麻雀」だ。
これも、名著だとおもう。目いっぱいの高い手を狙う姿勢、トップを狙う姿勢を
この本では具体的に学べる。
攻撃麻雀―新麻雀戦法 (1979年)

攻撃麻雀―新麻雀戦法 (1979年)

テレビで麻雀好きの山本モナが、ムツゴロウ畑正憲の麻雀の本を繰り返し読んで
麻雀に対する考え方が変わりましたと言っていた。
これは、きっと「精密麻雀」のことをいっているのだと思う。
この本もレベルが高い。面前にこだわらず流れを読んで柔軟に打ちまわすことなど
教わる点も多い。

畑正憲は「ムツゴロウ麻雀記」「ムツゴロウ麻雀物語」という好エッセイも書いている。
ムツゴロウ麻雀記 (1980年) (徳間文庫)

ムツゴロウ麻雀記 (1980年) (徳間文庫)

ムツゴロウ麻雀物語

ムツゴロウ麻雀物語