古伝空手の発想 宇城憲治監修 小林信也

古伝空手の宇城師範に師事して5年となるスポーツライター小林氏が
その武術の真髄の一端を発信しようとした本だとある。
胸の真ん中にライトがあると意識してそこから強い光を照らすと
それだけで身体が強くなる、など、興味深い指摘がいくつもでてくる。
時間の中に入る。身体脳は速い。身体をひとつにする。型の深さ。
と、古伝空手という武術から学んだ事柄のエッセンスが説明される。
体力とスピードのピークにある若手空手家を、宇城師範が制せられるのは
なぜなのか。その一端が紹介されている。
本書で述べたことを不十分な理解で応用したり、他へ指導したりすること
を戒め、直接、宇城師範に指導をうけ、その技を体感することを薦めている
ことも好感がもてる。

古伝空手の発想  身体で感じ、「身体脳」で生きる (光文社新書)

古伝空手の発想 身体で感じ、「身体脳」で生きる (光文社新書)