ご冗談でしょう、ファインマンさん リチャード・ファイン

ノーベル賞朝永振一郎とともに受賞した物理学者ファインマンが思い出を綴った自伝的エッセイ。
ファインマン少年は、ラジオの裏をあけ、いじるたびに手を休めて考えた。また、10代のときに三角法を解きながら、その数学記号が気にくわなくなって、自分で記号をつくった。いろいろなことに興味をもち、考えることを楽しむ姿勢が大変興味深い。
きちんと割り切れないと気に入らないというような硬直的な思考ではなく、近似値を算出していくアプローチなど、そのタフなやり方も感銘をうけた。
いくつになってもいたずら心を持ち続けていくそのキャラクターは魅力にあふれている。

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)