誰も知らない武術のヒケツ 長野峻也

去年6月下旬から養神館合気道を習っているのだが、
（つまり、未だ初心者ということですが）
関節の極め方や体の倒し方など、その不思議な理合に
はまってしまった。
武術には、過去から綿々と伝えられている叡智がつまっている。
習い始めのころに出会ったのが本書で、武術についての型稽古
の意義についてなど、教えられることが多かった。
武道、武術の大きな魅力は、スポーツとはちがい、年を重ねて
高齢となっても、力自慢の若者を制圧する達人がいることだ。
その理由のひとつに、重心移動による威力があげられる。
このほか、間合い、拍子（タイミング）、死角のとり方など
武術の理合について解説されている。
合気道は、試合をおこなわないことからその実戦力を疑問視する
声も多いが、本書では、合気道の武術としての優秀性がたびたび
述べられており、このことは稽古を進めていくうえでの大きな
励みとなった。（型稽古ばかりやっていることによる弊害も
合わせて指摘されており、そのことの対処も考えなければならない）

誰も知らない武術のヒケツ