怪物はささやく パトリック・ネス

「怪物は真夜中すぎにやってきた」から始まる。重病のお母さんと二人で暮らしている十三歳の男の子コナー・オマリーのもとへ巨大なイチイの木の怪物がやってくるのだ。
怪物は3つの物語を話してきかせるから、コナーにその後、四つめの真実の物語を話すように命ずる。
ジム・ケイのイラストもすばらしいが、池田真紀子の訳文もすばらしい。
この小説はホラー・ファンタジーではなく、少年の心の葛藤を軸として、密度の高いストーリーが展開していく。

怪物はささやく

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